AGRA DHARMA(アガラダルマ)ライヴsapporo2009/06/18 11:40

AGRA DHARMA(アガラダルマ)ライヴsapporo
大先輩の方からお誘いいただきAGRA DHARMA を聴きにいってきました。会場は札幌 ヤマハ Ave.101スタジオ 「フィールズ」最初にセッティングしてあったのは50席ほど。席は満席となり、追加の席も用意されたほどの盛況でした。



19:30開演・そこに待っていたのは、不思議な現代音楽でした。


巻上公一さん(テルミン&ボイス)
テルミンは予想した通りの音でした。
ボーカルはホーミー系かなと思ったのですが、ちょっと違っていました。
怒られるかもしれないけれど、赤ちゃんの”バブー”が一番近い表現と思います。その分癒しとか自然に近いボーカルなのかもしれません。


シルヴィー・コルバジェ(ピアノ)
この人のピアノはすごいです。
繊細な指の動きは綺麗です。そのほかにひじ打ち拳固打ち、直接弦を指ではじく、ドラムスティックで叩く、指揮棒で弾く、粘着テープを張り音を殺したかと思うと、一気に剥がしてその音を取り込む。

ありとあらゆる方法を使ってピアノの弦を鳴らしています。

同じ粘着テープをピアノの本体に張り付けで剥がす音も取り込んでしました。
もともとクラッシック畑とのことなのですが、そんな事はみじんも感じさせない荒技の数々。
でも鍵盤を動く指の動きは繊細で音色はすばらしくって、ちょっと感動しました。
#粘着テープを貼った弦は張替えかな・・・と余分な心配事もしてしまいました。




モリ・イクエ(エレクトロニクス)
Macのソフトウエアとジェネレータを使って、不思議な音を醸し出していました。途中でテルミンやボーカルの声をサンプリングしてその音も取り込んでいるように思いました。エレクトロニクスというより、昔風のいい方をすると、スペースサウンド(笑)
バミューダトライアングルで富田勲さんが流していた、あの音の感じです。
#昔はでかい機械が要ったのにいまはMacBookPro一台なんですよ
#ね・・・。時代だなあ。


この三人が醸し出す音は、それぞれが個性を出しながら、互いに影響をしあい旋律の存在しない一見無秩序な即興演奏の中に秩序を生みだしていくそんな感じのライブでした。



#神秘や癒しを越え、知的な営みと気品のある挑戦的な音楽や演#奏は 苦手であると悟った私なのでした。













6/17 AGRA DHARMA 札幌公演

アグラダルマの意味は、「最高の教え」という意味で、ご存知のように法華経 に使われているものです。
これは私たちが仏教を信じその教えを説くというのではなく、
音楽が神秘や癒しを越え、知的な営みと気品のある挑戦であることをアグラダルマの言葉の中に託しています。

スイス出身のシルヴィー・コルバジェの薫りたつピアノと、ニューヨークを本拠地にするモリイクエの繊細なエレクトロニクス。そこに巻上公一の自由奔放なテルミンと声が加わり、白い蓮の花のような音楽を咲かせる。アグラダルマの音楽の時空間は、悦びに満ちたリアルワールド!!


AGRA DHARMA 札幌公演
出演: 巻上公一、シルヴィー・コルバジェ、モリ・イクエ

会場: 6/17 札幌 ヤマハ Ave.101スタジオ 「フィールズ」 前売¥3500 当日\4000