生活維持省とイキガミ2008/09/20 08:12

イキガというコミックが星新一さんの作品、生活維持省と酷似しているのではないかと言うことが話題となっている。

イキガミは読んでなけれど、星新一さんの作品は小学生の頃に読み始め、ほとんど読んでいる。

生活維持省は傑作で、ましてボッコちゃんというこれなしに星新一は語れないという作品集に収録されている。


当事者双方の話。

星マリナ氏の問い合わせ(星新一氏の次女)
http://www.hoshishinichi.com/ikigami/index.html

小学館からの反論
http://www.hoshishinichi.com/ikigami/shogakukan.html


を併せて読むと明らかに小学館側の返答が苦しく感じる。

まして、読んだことはないから知らない偶然であるというのは
レオとライオンキングの言い訳より苦しい。




この作品集を読んだことがないような編集者を小学館が採用し
ているとしたら、成績さえよければ日本の文学の知識が無いような
人でも雑誌、書籍の編集者になれるという恐ろしい小学館の実態
が表に出てくる。


盗作、類似性を語る云々以前の話として、いずれにしても恐ろしい。


生前の星さんに何度かお会いして、少数の仲間とともに直接作品を生み出す苦労やお話を伺ったことがある。

それを思い出すと、さらに悲しい。



イキガミは読んでいないので偉そうなことはいけないのだけど、
生活維持省は期間限定で全文が以下に掲載されているので

http://www.hoshishinichi.com/ikigami/seikatsuijisho.html

イキガミを読んだことのある方は掲載されている生活維持省を読ん
でどう思ったか教えてほしい。

1960年発表のこのすばらしい作品をどう感じるであろうか?





類似性以上の悲しい現実を感じたとしたら、自身ではそのようなことに
ならない、行わないよう、このことを忘れないでいてほしいと思う。






星新一公式サイト

http://www.hoshishinichi.com/index.html